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政治と金とネット広告


 先月末あたりから、春日井市と瀬戸市をターゲットに指定して政治活動のネット広告を出しています。

 ネット選挙に関する数少ない規制の1つとして、ネット広告の禁止があります。公職選挙法で「選挙運動」の為に「個人が」ネット広告を出すのは禁止されています(※この件で東京の自民党の議員が逮捕もされています)。
 が、選挙期間外の広告は禁止されてはいません。
 そもそも選挙運動は選挙期間中にしか行うことは出来ません。政治活動しか出来ません。
 選挙期間外だから政治活動しかしてはいけないし、政治活動の広告は事前運動にならない限り公選法で禁止されていません。

 政治と関わりの薄い人からしたら言葉遊びのように見えるかもしれませんが、これが今の法律の実態なのです。

 ところで、自民党議員と言えばキックバックが裏金で脱税云々で、一般国民からしたら「そもそもなんでそんなに政治に金がかかるんだ」という話も出ています。
 そういう情勢なので、ネット広告なんか出していると「荒野草途伸はさぞかし金を持っていて湯水の如く使っているのだろう」とか思う人がいるかもしれないので、ちょっと説明しておきます。

 ネット広告にそんなにお金はかかりません。

 勿論、0というわけにはいきません。
 ですが、政治活動の手段としてよく使われる「ビラ」「チラシ」と比べても、だいぶ割安です。

 チラシ配布にかかる費用は、印刷費と配布の為の費用です。
 配布費は自分で配ったり無償ボランティアの方にやって貰うなどして0円にすることも可能ですが、印刷費はどうしてもかかります。
 印刷費は印刷会社によっても多少差があるのですが、だいたいA4サイズ1枚辺り1.5円といったところです。冊子形式だともう少しします。同人活動をやってて同人誌を出したことがある人なら、だいたいわかるかと思います。
 仮に40万人に配ろうと思ったら、ざっくり180万円かかることになります。チラシを見て貰うだけでこんだけかかります。
 実際には宅配の場合は住居単位で配るのでもっと少ないのですが、街頭でも手渡しするとなるとその分多く刷ることになるので、結局大差ないと思います。
 そして、40万枚ものチラシを配るのは、これはお金以上に人手が大変です。タダでやってくれる物好きなんて決して多くありません。有償で依頼すると、100万から200万円くらいかかるようです(40万枚全て依頼する場合)。
 合計で3~400万円くらいかかる話になります。確かに「政治にお金はかかる」という話になってきます。
(とは言え自民党がやってる葬式やお祭りでカネを配る云々はこれはやっちゃいかん事だと私は思いますが)

 一方ネット広告はというと、これは時期とかターゲットによってだいぶ差が出るので一概には言えないのですが、私がこれまで生業としてやってきた経験から言うと、ただ40万人に広告を見て貰うだけならせいぜい5千円程度で済みます(5千円でも高い方)。
 実際には広告を見て貰うだけではあまり効果が無いので自分のところのWebサイトに来て貰う事になりますしその為の費用も発生します(これがすごく変動が大きい)のですが、残念ながら40万人全員が来てくれるという事は絶対に有り得ないです。
 トータルすると、ざっくり2万円といったところです。

(これ以上の詳しい話は私のノウハウになるので、公開出来ません。)

 目標やターゲットの設定如何によっても捉え方は違ってくるのですが、「とにかく見て貰う」ということを目標にするなら、3~400万円もかけてチラシを刷って配らなくても、2万円でネット広告出すだけで十分です。

 そして荒野草途伸は、目標以前に2万円出す程度の資力しかありません。
(ちなみに全額自腹です。寄付も公金も裏金も受け取っていません残念ながら残念ながら。)

 そういう話です。

 少なくとも、「ネット広告出してるからと言ってそんなにお金かけてるわけでは無い」ということはご理解頂けるかと存じます。

 一口に政治活動と言っても目標は人(或いは政党団体)によって違うのでしょうから、一概に「金のかからないネット広告に統一しろ!」と叫ぶつもりはありませんが。
 1人50億円の政策調査費とか聞くと、さすがに、お金をかけない為の工夫してますか? 知恵を絞ってますか? とは訊きたくなります。

 選挙に立候補する場合は、国政の場合一人ウン百万円の供託金は絶対に用意しないといけませんけどね。
 この辺に政治にお金がかかってる要因があると、私は思っています。


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