(※本当はアベノミクス失敗が原因なのだが、ここは敢えて世間に歩調を合わせてCOVID-19が原因という事にしておく)が明白になっています。 これに対し、家計・個人への個別経済支援策をやるべきだとして、共産党や立民国民等野党支持者が現金給付を求めています。これに対し、自民党は和牛商品券を配るとか言い出してネットが大荒れになり、これまでアベ政権を支援してきた保守層までもが離反し出す事態に至っています。 党利党略を考えれば、このまま安倍自民党政権が失政を重ねて倒れてくれるのを待った方がいいのですが、国民生活、というより何より自分自身の生活もあるので、ここは強く「個別現金給付」を求めていきます。 アベ晋三が所得の低い「世帯」向けに現金給付をすると言い始めたようですが、所得の査定をしている手間と時間を考えたら、非効率極まりありません。時間もお金も勿体ないです。 西村経済財政政策特命大臣の発言によると、全員一律給付の場合でも、実際に給付されるのは5月末になるそうです。査定なんかしていたら、夏過ぎて秋になってしまいます。 その為の事務処理をする為に緊急雇用をするというのなら、それはそれで有りなんですが。時間はどうしてもかかります。 手っ取り早く配るには、全国民一律に配るのが最も簡単です。 という事を言うと、「高額所得者に税金を原資とした現金を配るのはおかしい」という論が出てきます。これには確かに一理あります。 しかし、解決方法はあります。給付された現金を、「所得」扱いにして、1年後の確定申告(または年末調整)で所得税を納付させる事で清算すればいいのです。 義務教育で習ったように、日本の所得税は累進課税制度を採用しています。所得が高額になるほど、税率が上がります。 ざっくり言うと、年収150万しか無い人は税率5%、つまり10万円給付された分の5000円を所得税として納付すれば済みますが、年収2000万ある人は税率が40%なので、10万円のうち4万円を所得税として納付する事になります。 無職で収入が無い人は、基礎控除で相殺されるので、課税額は(おそらく)0になります。 割と公平なやり方と言えるのでは無いでしょうか? 実際、これを実施した場合にどれくらいの効果が出るのか。 試算してみました。 社会保険料の数値は、愛知県春日井市のものを使用しています。 また、計算を単純化する為に、単身世帯の年収と雇用形態のみを変動させた比較をしています。 (子供がいる世帯の計算は、扶養控除だの児童手当だの保育料だのと、計算が複雑になってお金貰わないとやってられないレベルの作業になるので。) まず、こちらは現状の推定家計状況。 次に、多くの人が要求している「10万円給付」を全員一律で行った場合の試算が、こちらになります。 年収195万円以下の低所得者の家計収支改善率が10%近くにも上る効果を出しているのに対し、年収1億円の超高額所得者の収支改善率はわずか0.05%。殆ど無いに等しいです。一方で、月当たり4千円の所得税負担増が発生します。 ついでに、低所得者の基礎控除額である48万円を一律給付した場合の試算も出してみました。 年収195万円以下の収支改善率が50%と、劇的な効果をもたらしています。 年収500万円の「現代日本の勝ち組」世帯でも、10~20%の収支改善率が見込まれます。 一方で高額所得者は、年収1800万で3%前後。恩恵が無い事は無いという程度ですが、一方で、1ヶ月あたり1万3千円追加で所得税を負担する事になります。 公平性、という観点では、かなり悪くないと言えるでしょう。 少なくとも、病気で肉食えない低所得者には紙くずにしかならない和牛商品券よりは、ずっと。 ]]>
“政府による現金一律給付は公平な制度である” への2件のフィードバック
[…] 国民全員に10万円を給付するという当たり前でかつ1ヶ月近く多数は国民が求めてきた(参考)ことを、アベ晋三がようやく決断しましたが。 まあその評価は不要では無いけど不急 […]
[…] 政府による現金一律給付は公平な制度である […]